やる気が出ない40代更年期女性にオススメの気持ちが楽になる本2選

40代、50代。やる気が出ない、何もしたくない・・・
特に体調が悪いわけでもないのにこのように気分が沈むことってありますよね。

これは更年期の女性によくあることで、自律神経の乱れや神経伝達物質のバランスのくずれから起こっていることです。

(参考記事:前よりも怒りっぽくなったらそれは更年期の自然現象)

前よりも怒りっぽくなったらそれは更年期の自然現象

2016年9月13日

そんな時期のメンタルを安らかにしてくれる、人生の諸先輩の本をご紹介します。

 

 

「女50歳人生後半がおもしろい ― これから二度目の収穫をめざすあなたへ」沖藤 典子

 

“人生二毛作の時代”、だそうです。

50まで真剣に生きたら、もう一回人生が楽しめることになっていた!

サッカーで言うとアディショナルタイム。
人生を振り返り、もう一度挑戦できるおまけの時間です。

挫折も経験済なので気持ちの余裕も違います。
すべてを乗り越えた先にある「時間」は、「神様からの贈り物」。

家族のためお金のため会社のためと気を張りつめてきた。
そういった荷をおろして、やっと自分のために生きることができるのが、50代以降だと。

この著者の沖藤さん自身も、家庭環境や貧乏や病気に苦しんできた方です。
だからこそ人生後半を「神様からの贈り物」と表現するのでしょう。

本は、親の介護や定年後の夫婦のあり方などに割と多くのページが使われています。

さまざまな人の第二の人生が取り上げられていますが、全体をとおして男性よりも女性の方が割り切り上手な印象。
男性は定年後に地域にうまくソフトランディングして活躍する人と過去の栄光にしがみついて引きこもる人に分かれていくらしいですね。
せっかくの「二度目の人生」なのにもったいないことです。

それでも、最近は団塊世代が新しいシニアライフを創造しており、
常識にとらわれない自由な人が増えてきたことを好意的に評価しています。

 

個人的な話ですが、数年前、借金苦と理不尽な夫婦関係に苦しんでいた頃、就寝時に「このまま目が覚めなければいいな」なんて思ったりもしました。
そのときは真剣に、人生50年であって欲しいと願ったものです。
こんな苦労の連続なら長生きなんてしたくないと。

しかし離婚して自由になったら視界が開けてきた。
現金なもので、もっと生きたいと欲が出てきました。
もう50?まだ50?
いやいや気持ちは40で止まってます。

「今、この瞬間が、私のこれからの人生の中で一番若い」

ネットを通じて知り合った方が、老いに対してこのような見解を述べられていました。
いい言葉です。

今日の自分は残りの人生で一番若い!
そう思いながら朝起きると、
一日が快適に気分よく過ごせますよ^^

 

「「素心」で生きる 霊魂からのメッセージ ― 幸せを手にするために」泉谷 綾子

 

泉谷綾子さん。
右手をかざすとその人の前世や将来が見えてくるという能力の持ち主。

宗教団体の教祖にと周囲に望まれてもそれを拒否して一人で活動を続けてこられました。

政治家や芸能人からも絶大な信頼を得ていた霊能力者でありながらお金に困っている一般のお客さんへは代金を要求せず、とにかく自分の能力で困っている人を助けたいという一心でどんな相手でも分け隔てなく鑑定をされていた方です。
(おすすめ本スピリチュアル編に入れようかと思ったのですが、霊能とは関係なく女性の人生観で名言を書いておられるのでこちらに分類しました)

sosideikiru

いつものように、自己啓発や運勢学つながりでAmazonにおすすめされて買った本です。

この本を執筆されたときの泉谷さんは御歳70歳。
霊魂との対話や解決事案を織り交ぜながら、ご自身の生涯を振り返った自伝的な一冊になっています。

満州からの引き上げ、日本での貧乏生活、結婚、離婚、そしてまた生活苦。
引き上げ体験がすごすぎてその後どんな状況でも耐えられるようになったと言います。
街は死体の山、引き上げの電車でも何かあると容赦なく殺されたり、仕方なく窓から乳飲み子を投げ捨てたり。
この時代の方の苦労って、ハンパないですよね。

なんですが。

はじめてこの本を読んだとき、2年前くらいでしたが、自分がツラすぎて、この過酷な体験を読んでもまったく響いてこなかった。
自分が本当にツライと、他人の苦労話に癒されることももちろん多いのですが、つい自分の方がツライ理由を探してしまう。
「だってこの時代はみんな大変だったんでしょ」
「この人は霊能力があったから成功したんでしょ」
こんなふうにすぐに卑屈に考え、感性が麻痺して感動できない状態のときに読んだ本でした。

今回もう一度読んでみて感動しました。
同じ本でも、読む時期によって印象がまったく変わるんですね。

「馬鹿だと言われてもいいじゃないか、
不器用でも正直に生きていこうと心に決めたのです。」
「その日食べるものすら不安でたまらない日々が長く続きましたが、それでも息子二人と陽気に歌を歌って、一日一日を明るく生きてきました。」
「楽なほう、楽なほう、と逃げていくのは簡単です。
けれど、人の運命には、必ず道が拓かれるときがくるのだということを忘れないでいただきたいのです。」

何度もじーんと目頭が熱くなりました。

私も更年期に慣れ、離婚して少し時間がたって、精神的なリハビリが進んだんでしょうね。
読み直して良かった・・・

 

この本は平成19年に出版されています。
あとがきに、
「さまざまな問題が山積みになっていくが平成20年はそのスタート地点」
と書いてあり、温暖化や水害・爆発・地殻変動について予言しています。
東日本大震災の数年前から、右手から見えていたのでしょうか。

平成28年から先の数十年、泉谷さんはどう予言してるのかなと思ったら、2012年5月に逝去されていました。
本当に残念です。
遅ればせながらご冥福をお祈り致します。

 

 

お役に立てれば幸いです。