更年期女性の生活環境
40代〜50代、この年代の女性はいろんな意味で人生の岐路に立たされます。
- 子育て一段落、思春期、進学、就職。
- それをともに乗り越えて来た夫との関係は冷めたり険悪だったり。
- 将来のために貯蓄しようにも、介護保険は加算され、教育費は上がり、老化とともに医療費はかさむ。
- 親の介護で時間に追われ疲労コンパイ。
- 仕事においては管理職など重要な立場に。
- 逆に年齢の問題で解雇されるとか。
- また諸条件で仕事さがしは前途多難。
ほんとにいろんな問題が、この年齢になると浮き彫りになってきます。
私自身も、周辺も、何も問題がない人を見つける方が難しいくらい。
こんなもろもろがのしかかるのと更年期症状が、ほぼ同時期に訪れるのです。
そりゃしんどくて当たり前ですよね。
これは男性にはわかるまい。
ダンナストレス
- 家事や育児を手伝わない
- 散らかす
- 義理の母と比べる
- 偉そうに説教する・話を聞かない
- 自分の趣味に走って節約しない
- こっちの行動をいちいち監視する etc.
こういうのも、結婚当初は気にならないというか、見えないものですよね・・・。
しかし結婚十数年もたつと価値観のズレが浮き彫りに。
既婚の更年期女性にとってくつろぎが何より必要なのに、いるだけでストレスになってしまう存在に。
昔、「亭主元気で留守がいい」と言うCMがありましたが、やっと意味がわかるようになりました(笑)
そう、いないのは困る。
元気で家にはいないでほしい。
それが私のまわりでもよく聞かれる意見です。
長く一緒にいればどの家庭も大なり小なりそのようなストレスはあるもの。
でも、なんといっても家庭の生活を支えてくれている大事な人。
その感謝を忘れると、ストレスだけが増大していきます。
日頃いわなくなった「ありがとう」を声に出して伝えるだけで、双方に生まれていたストレスは解消されるのではないでしょうか?
それに抵抗があるなら、うまく自分だけの時間をつくって適度にガス抜きをして、心の平和を保っていきましょう。
私は諸事情ありまして結婚16年で離婚に至りましたが、
そのときの友人の反応は分かれました。
「大丈夫?つらかったね」と同情してくれる人5割。
「いいなぁー!!」とうらやむ人5割。
おそらく「いいなぁー!!」組は、ダンナストレス組でしょう。
手伝わないとか散らかすくらいならまあ笑って許してやるとして、
働かないとか浮気するといった理由であれば、笑えないですよね。
モラハラも離婚原因として最近注目されていますし、
もし体調崩すほどストレスとなっているのなら弁護士さんに相談してみても良いのでは。
子どもストレス
幼児期のストレスと思春期のストレスがあります。
子どもが小さい頃はとにかく手がかかる。
学校やご近所とのコミュニケーションにも気をつかう。
一人でのんびりくつろぐ時間がほとんどない!
中高生になったら、そんな多忙さからは抜け出せます。
しかし次にくるのは反抗期!
まーとにかくどんなことにもイラだつお年頃、
まとわりついていた小さかった頃がなつかしく思えてくるものです。
反抗の仕方はさまざまですが、外に向かう攻撃型と内にこもる無口型に分かれるようですね。
そんな思春期に受験という一大イベントが。
将来を考えて面と向かって話しをしなければなりません。
我が家の息子達は攻撃型でした。
中2〜中3くらいが反抗期MAXで、そりゃもう何度もぶつかりました。
さて、この問題のストレス解消法は?
私の場合、「思春期はこんなもん」と割り切って、深刻に考えないようにしました。
で、子どもの態度にイラッときたら、こっちも同じテンションで言い返す。(笑)
何も考えず、「こう接するべき」という育児論は無視。
ストレスはあって当たり前。子どもも子どもなりにストレスになってる。
時期が過ぎるまではそれで当たり前だと、思うようにしました。
先をゆく先輩ママの声も励みになりました。
「反抗期はものすごい剣幕で大変だったけど、高校入ったら落ち着いたよ」
とか、
「社会人になってから優しくなったよ」
とか。
反抗期も過ぎてしまえば良い思い出になるんだろうなーと思うと、この先が楽しみに思えてきます。
仕事ストレス
◎バリバリ活躍女性のストレス
40代50代はまさに仕事で脂ののった時期。
そこそこの役職につき、実力も貫禄もそなわり、自信にみなぎる年齢です。
未婚で脇目もふらず突っ走ってきた人、結婚したけど家庭と両立してきた人、
さまざまな条件下であっても、がんばってきた人は相応に評価される立場にあります。
しかしその一方、
「頭はやる気満々だけど体がついていかない」
「自信喪失。神経過敏になっているかも」
「ちょっとしたことが気に障る」
など、更年期独特の大変さに悩ましい時期でもあります。
人間関係もからむ問題なので一概にはいえませんが、
仕事でのストレスはその状況をもっとも良く理解してくれる人に話すと楽になります。
同じような状況で働いている同じ職場の人や、同世代の親しい友人に話して共感を得ることで、孤独感は癒されます。
また、体が若いころのように動かないというストレスは、目標を下げることで解決。
今までできていた仕事量の7割〜8割できたらOK、とか、時間も自分の中の締め切り時間に前よりも余裕をもつとか。
スピードや量が落ちたところで悲観することはありません。
それを上回る経験則や知識や技術に、もっと自信をもってよいと思います。
◎専業主婦の仕事ストレス
仕事ストレスは、バリバリ系の更年期女性だけではありません。
育児を中心にした生活に、ちょっとでも家計の足しにしようと始めたパート。
忙しいだけで時間が過ぎていくようなむなしさ、自分よりもずっと年下の上司からの上から目線。
正社員で探そうとしたら、年齢制限を大幅に越えていて応募すらできない。などなど。
こんな状況におかれると、自分の存在意義をあらためて考えてしまいます。
思い詰めると大変なストレスに。
今いちばん大切に思うことは何か、ということをもう一度よく考えてみましょう。
収入のためだけならきっぱり割り切って、偉そうな若い上司にはにこやかに笑って大人な対処を。
心の中では家族の笑顔を思い浮かべて、理不尽な命令には「ハイハイ」と聞き流しておきましょう。
もし仕事に打ち込んでもっとキャリアアップしようと考えるなら、旦那さんやお子さんとよく相談して将来を見据えて取り組んでみるのもいいかもしれません。
家族から応援してもらえたら、少々過酷な職場でも心強いですよね。
もうひとつの重要な問題、「介護ストレス」については別記事にまとめました。
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