寝てるときの汗が異常。暑さで目が覚める
私の場合、46歳くらいから更年期のほてりに悩まされました。
寝ているときにあまりの暑さに目が覚める。最初は夜中に1回。その頻度がどんどん増えていくき、しまいにはひと晩に3回も4回も起きてしまい、睡眠不足という弊害が。
これはなんだろう?と思いつつ、起きている間、熱があるわけでも痛みがあるわけでもないので放置していました。しかしだんだんその急激な暑さの度合いと間隔がひどくなり、異常を感じてネットで調べました。
ここで初めて、これが更年期によるほてり「ホットフラッシュ」だと知りました。
この症状を克服するまでの経緯と方法を記録しておきます。
ホットフラッシュとは?という基礎情報については、優れた解説サイトが多数あるので、ここでは省きます。(参考:http://www.hisamitsu.info/hotflash/hotflash.html)
市販薬で治る人もいるけど、だめなら即婦人科へ
「これは病気ではなくホルモンバランスの崩れによる一過性の体調不良。ならばうまく付き合っていくしかないか・・・」
このように無理矢理自分を納得させて、あまり気にしないように意識をそらそうとしてみましたが、寝てようが家事していようが仕事していようが予告なくドッと吹き出る汗にそうも言ってられなくなりました。
同じように更年期のほてりがあった知人が、定番「命の母A」で症状がおさまったと聞いたので、試してみましたが、私には効果がありませんでした。
最初の症状から2ヵ月経過したところで、婦人科を受診。
お医者さん(女医先生):
「あー、典型的な更年期障害ね。
今はいい薬があるから、すぐに楽になりますよ〜」
早く来れば良かったー・・・
飲み薬と貼り薬を処方してもらい、症状は1週間ほどでおさまりました。
病院の薬(ホルモン補充療法)がよく効いた!
処方された薬は2種類。
飲み薬「ソフィアA」(内服薬)
貼り薬「エストラーナテープ(0.72mg)」(貼付剤)
という薬品名です。
この2種類を病院の指示通りに飲んで貼ると、生理が規則正しい周期になり、ほてりもおさまってきます。
(解説図引用元:「ほっとかないで、ホットフラッシュ」久光製薬http://www.hisamitsu.info/hotflash/tie01.html)
【服用例(私の場合)】 (1)2週間「エストラーナ」(2日に1回、2枚ずつ×7回)を貼る→ (2)1週間「ソフィアA」服用→ (3)飲み終わると2〜3日後に生理が来て生理1週間→ (4)生理が終わったら(1)に戻る ※人により用法が異なるかもしれませんので各自必ず医師の指示に従ってください。
このサイクルを続けて約2年。
途中薬をやめた時期がありましたが、服用しないとやはりまたほてりの症状が出てきたので、更年期が終わるまでは服用し続けると思います。
貼ったり飲んだりが交互でうっかり忘れやすいのですが、1日くらいのズレはあまり影響ないようです(管理人の感想。ホントはちゃんと飲まなきゃダメですよ!!)。
当初、自然の生理現象を薬で抑えることに抵抗があったのですが、お医者さんが言うには、
「更年期の期間は人それぞれだけど普通2〜3年、長くても5年以内におさまるから、苦しいのをがまんしないで薬の力を借りて楽になった方がいいですよ。更年期は病気じゃないけど、あまりに頻繁にくるほてりだとストレスにもなってくる。精神的に良くないです。」
ほてりをガマンしてキレやすくなったんじゃ家族も大迷惑ですね。
このホルモン補充療法(HRT)、5年以上続けると乳ガンのリスクが高まるとも言われていますが、更年期の治療としてなので実際は5年以上この療法を続けることはあまりありません。
5年以内なら、逆に
・乳ガンのリスク6割減少
・脳の血流増加
・骨密度増加
・コラーゲン増加
・神経・血管、骨を強くしてくれる などの効果があるそうです。
私が通う病院のお医者さんは、
・認知症予防の効果もある
ともおっしゃっていました。
この先の老齢期にそなえて、今出来ることをやっておいて損はないですね。
飲み薬ソフィアAの副作用としては、“気分の落ち込み”の可能性があると事前に予告されましたが、私は特に何も感じませんでした。
ホルモン補充療法は、日本では副作用のイメージが先行して利用者が少ないそうですが、イギリス・アメリカ・フランスなどでは40%近い人がこの治療を受けているほど一般的な治療法だそうです。
(参考記事:ホルモン補充療法(HRT) 日本で普及率が上がらない理由)
ホットフラッシュ対策まとめ
- 突然の「ほてり」の襲撃。体験した人にしかこのツラさはわからない!
- まずは婦人科受診。今は良い薬があるので相談しましょう
- ホルモン補充療法はほてりを抑えると同時に老齢期に備える体を作る
すぐに受診できないけど今すぐ対処したい場合は?
根本原因は解決しませんが、病院へ行く前にストレスが軽減した私がとった対策を一応書いておきます。
- うちわや扇風機をそばに置く
- 脱ぎ着しやすい服を着る
- 外出時はウエットティッシュ(ギャツビーのスースーする系)とタオル必携
- 仕事などで緊張したシーンに臨む場合は、事前に「諸事情により突然発汗するかもです!」と予告しておく
- 顔も体もかーっと暑くなり発汗している時は、「今まさに脂肪燃焼してるぅ♪」「デトックスデトックス!」と、おトクな考え方にもっていく(笑)
でも、くどいようですが可能であればすぐに病院へ行って医師に相談してくださいね!
ご参考になれば幸いです。
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