ヒルドイドを美容目的で使うのは悪いこと?報道の仕方がヘンと思った件

赤ちゃんにも使える安全な万能塗り薬

肌荒れや湿疹などのトラブルで皮膚科に訪れるとよく出されるのがヒルドイド。昔、子どもが小さかった頃に何度か処方されたことがあります。
海外では定番の皮膚万能薬です。赤ちゃんからお年寄りまで、冬のカサカサ肌、湿疹、やけど、ニキビやニキビ跡・・・あらゆる皮膚トラブルにはヒルドイド!(海外在住の友人談)なのだそうです。その身近さ手軽さの感覚は、日本でのオロナインのようなものでしょうか。

このヒルドイドが、何でも芸能人やモデルさんが美容目的で使っているとの情報がSNSで広がり、最近皮膚科にもらいにくる人が多くなったとか。

この件を問題視して先日テレビで特集が組まれていました。

TVでコメントを求められた皮膚科の医師が、
「ヒルドイドが美容によいという根拠はありません」
とはっきり述べていらっしゃいました。

臨床試験で効果が実証されているのは病気の症状に対してだけで、健康な人の肌に塗ってより良くなるという検証はされていないとのこと。(検証されていないというだけで、効果の有無はまた別)

そのTV番組では、病気の人にもそうでない人にも処方することで、国内の在庫が品薄になってきていることを問題視していました。
病気治癒のためなら保険適用されてしかるべきですが、近年あまりにも美容目的で求める人が増えてきたため、保険適用外にすべきという意見が出てきているとのこと。

また、病院側も、最近は皮膚疾患の患者さん以外には、簡単に出さないようになってきているそうです。

美容目的の場合、歯科矯正でも二重まぶたでもシワたるみシミ除去も、すべて保険適用外で高額。ヒルドイドも、今は保険で安く手に入りますが、保険適用外になれば高額になるかもしれません。
そんなことになれば、本当に必要な患者さんに低価格で提供できなくなります。これは確かに問題です。

 

患者を悪者にした報道に疑問

でも、ちょっと「あれ?」と思ってしまいました。

「病気でない人が美容目的でもらいにいく」ことと、「ヒルドイドは美容に効果があるかどうか」は、別問題。

番組では、「病気でない人が美容目的でもらいにいく」ことが悪いことのように言われていました。でも、「肌がカサカサする(本人の自覚症状)」と「乾皮症・乾燥性湿疹(病名)」の境目はあるのでしょうか?

歳をとれば、誰でも皮膚の水分が減ってきて乾燥しがちです。若いころより乾燥が気になるのは当たり前。そこで病院に行けば、前述のような何らかの病名がつくわけです。気のせいですとは言われません。そしてヒルドイドのような保湿薬が処方されます。

皮膚だけでなく、どんな科においてもそう。

歳をとると、健康診断や人間ドックで再検査や要注意が出てこないなんてことはありません。血糖値も血圧も、健康な人でも再検査へと導かれるように、危険の基準値が下げられていますから。そして具合の悪い自覚症状がないのに再検査(ときにはツライ検査)をさせられ、めでたく新規顧客(患者)となります。
(検査の無意味さは多くの医療関係者やジャーナリストから報告されていますが、分かりやすい記事はこちら→週刊現代「全国民必読 長生きしたければ病院に行くな」

 

話がそれてしまいました。

つまり何が言いたいかというと、治療目的だろうが美容目的だろうが関係ない。どんな症状であれ病院に行き、症状が認められ何らかの薬を出されるこの流れは、医療業界・製薬業界にとってオイシイのです。保険適用でもそうでなくても、儲かっている。あなたたち儲かっておいて、なぜ患者側に「美容目的に使うのは問題だ」「モラルの欠如だ」などと言えるのか?と、ヒジョーに疑問に思ったのでした。

いずれにしても、保険制度や薬の効能を脇に置いておいて、利用者側のモラルを責めるのは筋違いじゃないかなあ? ヒルドイドにおいては、医療業界と患者はWin-Winの関係なのでは??「医療費を押し上げていて国民皆保険の持続ができなくなる」などと危機感をあおっていましたが、本当はどこから圧力がかかっているのでしょう?

「究極のアンチエイジング」と言って広めたのが、製薬会社ではなく一般国民だったから、叩かれる結果になったのでは?

自分で体験して口コミで共有する、そしてメディアに左右されない。そんな最近の消費者の賢さを垣間見た気がしました。

ヒルドイドを美容目的で使っている女性の首から下を写して音声を変えて証言として報道していましたが、まるで犯罪者扱い。世論操作、お見事です。そして叩かれることになった有名人は本当にお気の毒です。

 

美容効果のエビデンス

美容効果はない、と医師がはっきり言っていましたが、肌の奥まで浸透して血行を促進するので、健康な状態に導くことは間違いありません。

保湿効果のある美容液や乳液とは違い、肌の防御層(バリアゾーン)を超えて保湿成分が浸透していくため、ヒルドイドクリームの肌への浸透率は非常に高く、さまざまな肌のトラブルを改善します。
乾燥肌は空気が乾燥していることで皮膚から水分内の水分が減ることです。
肌の乾燥は「しわ」や「肌の老化」を早めるため、保湿剤で水分量の低下を抑制することが大切です。
赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代の方に愛用いただいているヒルドイドクリームは、保湿だけではなく抗炎症作用や血行促進作用、血栓性静脈炎の治療、ケロイドの予防と治療など、様々な効果が期待されています。
また、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を高めることで、肌の再生を促進させる働きも持っています。
(くすりエクスプレスHPより)

「安易に美容目的に使わないように」「副作用もある」という記事を見かけますが、この薬自体は、世界的に長く使われている安全なものです。(そもそも副作用のない薬なんてない)

ステロイドも入っていないし、保湿と血行促進のマイルドな薬です。この薬が医療費を押し上げているわけではありません。

※ただし、血液をさらさらにする作用があるので、血友病などの出血性血液疾患の方は使ってはいけないとされています。
※薬剤師さんの書いたヒルドイドの説明が大変くわしく分かりやすかったのでリンク貼っておきます。
「やさしい薬の説明書」ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の作用機序と副作用
http://for-guests.com/heparinoid-10103/

「ヒルドイド」の名称の語源は、あの血を吸う「ヒル」からなんですって。ひぇ〜

 

ヒルドイド購入方法

前述のように、最近では簡単に病院で処方されなくなりましたが、個人輸入なら割と安く手に入れられます。

一説によると、一人の医師の処方上限数が決まっているそうですね。出したくても出せないのが現状かもしれません。

個人輸入代理店くすりエクスプレスでは、何度もリピートしている人も多いようです。口コミ情報にこれといった副作用の報告は見かけませんが、事前によく読んでご検討されることをお勧めします。

ヒルドイドクリーム
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