更年期、誰もが太りやすくやせにくい体質に
40〜50代、なかなか落ちない体重をなんとかしようとして若い頃のような無理なダイエットは危険です。なんせ、ホルモンや自律神経の調子が、昔とは全然違うのですから。
更年期障害というほどのひどい症状が出ない人が8割と言われますが、そんな問題なさげにみえる女性も、体の中ではホルモン減少が起きています。
生活に支障はないけど・・・太りやすくやせにくい。そういうお年頃なのです。
(参考:なぜ更年期になると太りやすくなる?)
更年期のホルモンの変化、簡単におさらいしてみましょう。
<女性ホルモン(エストロゲン)の役割>
・筋肉の維持
・内臓脂肪を防ぐ
・骨密度を保つ
・肌の保湿
・血管を強くする
・コレステロールを抑える
これらが、40歳前後から徐々に減少していきます。多くの人は40代後半〜50代前半に急激な減少が起こり、体調に変化が現れます。
このすばらしき女性ホルモン、なんとか維持できないものでしょうか。
食事で女性ホルモンに似た成分を摂ることはできますが、もっと積極的な対策が欲しいところ。
科学と医療の進化で、その救世主的なホルモン群の存在が明らかになっています。
女性ホルモン低下を助ける若返りホルモン群
<3つの若返りホルモン>
1. アディポネクチン(代謝活性ホルモン)
・脂肪代謝
・筋肉を活性化
・インスリンの働きを助ける
・抗炎症
・血管を守る
・肌の保湿
2. 成長ホルモン
・骨や筋肉を作る
・脂肪代謝
・悪玉コレステロールを抑える
・免疫力を上げる
・肌の潤いとハリ
・細胞の修復
3. DHEA
・エストロゲンとほぼ同じ働き
お〜見事に女性ホルモンの代わりの働きをしていますね。
しかもこれらは、食事や生活習慣で分泌を促すことができるそうです。
若返りホルモンをUPする食事の仕方
脂肪燃焼担当「アディポネクチン」、若返りホルモン「DHEA」。
これらが女性ホルモンが減ったあとの救世主です。
この若返りホルモン群を味方にする食事方法をご紹介します。
●オスモチンを含む食材を摂る
アディポネクチンは、別名「代謝活性ホルモン」。
これの活躍のおかげで脂肪が燃焼されています。
実は自然界に、このアディポネクチンと同様に働き、脂肪の燃焼を促進するタンパク質があることが分かってきました。(2005年東京大学教授が発見)
それは「オスモチン」という成分です。
オスモチンは野菜やフルーツに多く含まれています。
トマト、ピーマン、とうもろこし、リンゴ、キウイ、ブドウ、サクランボ
オスモチンは植物が害虫などから身を守るために分泌するホルモンで、脂肪燃焼を促進し、インスリンの働きを助けるアディポネクチンと同じ働きをするため、糖尿病や肥満を予防するとのこと。
●イソフラボンを含む食材を摂る
大豆に含まれるイソフラボンは、アディポネクチンだけでなく若返りホルモンとも呼ばれるDHEAも増やしてくれます。
したがって大豆由来の食材がおすすめ。納豆・豆腐・おから・味噌・厚揚げなど。
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とは、老化プロセスを遅らせたり止めたり、若返らせる「若返りホルモン」として近年注目を集めているホルモン。若々しく健康な人は、このDHEAの値が高いそうです。
女性ホルモンエストロゲンの元となるホルモンなので、「マザーホルモン」とも称されています。
●カロリーを抑えて良い油を
肥満防止に悪玉コレステロールを減らすn-3系と言われる油がよいそうです。
「n-3系脂肪酸」には、α-リノレン酸、EPA、DHAがあります。
α-リノレン酸は、「亜麻仁(アマニ)油」などに多く含まれており、EPA・DHAはサバやイワシなどの青魚に多く含まれています。
アマニ油は、有名人が使っているという口コミでちょっと評判になっていますね。学習能力向上やアレルギーの症状を抑える効果もあります。
●血糖値の上昇を抑える食事
肥満ホルモンとも言われるのがインスリン。血糖値の上昇でたくさん分泌されます。
血糖値を上昇させる食品は、精白された佐藤、それを甘みに使ったジュースやお菓子など。
逆に血糖値を上げにくくするのが、食物繊維を多く含む食材です、
主食となる穀物なら、未精製の穀物や雑穀がおすすめ。
野菜や海藻、豆なども食物繊維を多く含みます。
また、お酢をかけたり油で炒めて食べることでも、血糖値の急上昇を抑えることができます。
食事は今までと変わらずで、昔と同じようなダイエット法をやってみても、なかなか思ったようには効果が出てくれません。
ダイエットは、まずは太りにくい燃焼しやすい体質づくりをしてからの方が近道だと思います。
若返りホルモンが補充されたら、同じウォーキングでも代謝の仕方が違うはず。
今回ピックアップした食材を参考に、食事メニューを見直してみてはいかがでしょうか。
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