シワ・たるみの進行を食い止める抗酸化成分とは

50代の抗酸化能力は20代の6割

人の体には、活性酸素を分解する酵素や補酵素がもともと備わっています。

しかしこの抗酸化力は年齢を重ねるとともに低下していきます。
すると次々と発生する活性酸素を処理しきれなくなって肌の老化が加速すると言われています。

 

活性酸素が体に良くないらしい!ということが世間で認識され始めてから、飲料や食品や化粧品に「抗酸化」機能が強調された商品がよく目につくようになりました。

抗酸化能力は、自分の努力で補えるものです。
上手に生活に取り入れられれば、20代と同じようにとまではいかなくても老いるスピードは遅らせることができます。

今回は化粧品や食材に入っている代表的な抗酸化成分について調べてみました。

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代表的な抗酸化成分とその働き

 

●ビタミンC誘導体

ビタミンCは抗酸化作用にすぐれた成分ですが、成分自体が壊れやすく不安定なので化粧品に配合しても効果が発揮されにくいとされています。その成分を改良して安定化させた成分がビタミンC誘導体。皮膚に浸透しやすく、浸透してからビタミンCに変化します。抗酸化作用のほか、美白作用、抗炎症作用なども。


●ナイアシン(ビタミンB3)

肌代謝を活発にし、コラーゲンやセラミドの合成を高めます。

【ナイアシンを含む食品】生たらこ・明太子/まぐろ・かつお(刺身やたたき)/いわし/レバー/鶏ささみ/大豆/玄米/卵

明太子には血流を促し脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)、悪玉コレステロールを減らすEPA(イコサペンタエン酸)も豊富に含まれているので、アンチエイジングとしてもありがたい食材です。


●カテキン

フラボノイド(植物色素の総称)の一種で、お茶の成分。抗酸化・老化防止作用、美白、保湿、収れん、日焼け予防など、多数の効果をあわせもっている優秀な成分です。

【カテキンを含む食品】お茶(煎茶・番茶・ほうじ茶)/赤ワイン/コーヒー/ココア/渋柿/りんご/カカオ/ぶどう/イチゴ/ブルーベリー/金時豆


●リコピン

トマトに含まれる赤い色素で、カロテノイドの一種。強い抗酸化作用をもち、紫外線を浴びることで肌に生じる活性酸素を除去します。メラニンの生成を抑制するので美白効果も。

【リコピンを含む食品】トマト/ケチャップ/スイカ/ピンクグレープフルーツ/柿/にんじん/パプリカ/ローズヒップ


●アントシアニン

植物界に広く存在する色素で、花や果実の色を作り出すもとにもなっています。フラボノイドの一種で抗酸化力が高いことで知られています。

【アントシアニンを含む食品】ブルーベリー(ビルベリー)/カシス/アサオーベリー/ブドウ/イチゴ/ナス/赤ジソ/黒豆/黒ゴマ


●レスベラトロール

ぶどうの皮などに含まれるポリフェノールの一種。活性酸素を除去し、美白効果やシワ改善効果があります。

【レスベラトロールを含む食品】赤ワイン(赤ぶどうの皮)/ピーナッツ(ピーナッツの皮)/アーモンドの皮/マルベリー(桑の実)/イタドリ/ブドウジュース/レーズン


●アスタキサンチン

赤い色素の栄養分。エビカニなど、赤い魚介類に多く含まれています。抗酸化力が非常に高く、その強さはβカロテン5倍、ビタミンCの6000倍という調査報告があります。コラーゲンの生成を助ける働きもあります。

アスタキサンチンを含む食品】紅鮭/エビ/カニ ※マグロやカツオの赤身の魚はアスタキサンチンの色素ではない


●油溶性甘草エキス(グラブリジン)

マメ科の多年草「甘草」は古くから民間薬として使われ、抗炎症、のどの痛みに服用されてきました。
メラニンの生成抑制をすることから美白成分としても有名。

●オウゴンエキス(漢方薬)

シソ科の植物コガネバナの根(オウゴン)から抽出したエキス。消炎・収れん・保湿、抗菌作用などのほか、抗酸化作用、日焼け予防効果、美白効果があります。

 

 

ご参考になれば幸いです。

老化も病気も「活性酸素」が原因。その正体と対策

2016年9月30日




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